けテぶれ〜学習力を伸ばす宿題革命〜

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心マトリクス論 ~月?太陽?星?みんな星にならなきゃいけないの?~

せいめいさんのツイートから考えました。

 

心マトリクスでは人間の性質を大きく2種類に分けて考えます。

月属性(縦軸)

+:一つのことを突き詰め、誰もできないようなことを成し遂げる

ー:人の気持を推し量ったり、多くの人とワイワイ楽しくやるのが苦手

 

太陽属性(横軸)

+:人のことを思いやり、あたたかい関係を構築する。

ー:一つのことに没頭して思考したり、自分を律してコントロールすることが苦手

 

そして両属性の+の面を兼ね備えた人材を星属性としている。

 

セイメイさんのツイートは、この設定を受けて、「全員が星属性にならなくてはならない」ということは無いのではないか。ということ。

 

結論からいうと、

月は月の良さ、太陽は太陽の良さを発揮し、弱点を補い合う事によって、集団として星属性を発現させることを目指すべき。というのが僕の見解である。月属性の子が月属性であることを否定されるべきでは当然無いと思っている。

 

さらに、星人材を想定することは現実的ではない。ただし同年齢集団においては。

 

子どもたちが持っているエネルギーは有限であり、それをどう割り振るかという事で月なのか太陽なのかという性質が決まる気がする。

 

10のエネルギーを月に全部振り分ければ完全なる月タイプだし、逆なら太陽タイプ。

でも完全にそっちに振り切っている子はあまりいないので、8が月2が太陽。とかいう属性バランスをそれぞれに持っている。では星は?星は月、太陽ともに10とか9とかの属性強度がある子。

なかなかいない。学級内で星人材が単体で現れることは少し考えにくいのである。

現れうるのは、5:5とか6:4とかのバランスタイプの人材。

この辺がいわゆる勉強もできて友達にも優しい優等生タイプ。バランスよくやるべきことが見えるので、学級において最適に振る舞うことができる。

しかしこの子はどちらの属性値もそこまで高くないため、学級全体に対する影響力は、極月タイプや極太陽タイプには負ける。だから、クラス全体がこのバランスタイプを支持してフォロワーシップを発揮しなければ、バランスタイプの子たちがリーダーシップを発揮することはできない。

逆に言えば、極月タイプや極太陽タイプがベクトルを星方向に向けることによって、その集団のちからは飛躍的に上がる。まるで、ドラえもん(星属性)やしずかちゃん(バランスタイプの優等生)がいなくなった世界ののび太ジャイアンのように。

 

では星タイプの子は現れ得ないのか。

星タイプの子が集団において発生しうるケースは?

 

それは異年齢集団をつくった場合。

前述した例では子どもたちすべてが10のエネルギーを持っているという仮定のもとに述べたが、実際にはそうではない。同年齢学級内においても8~12とエネルギー量に差がある。

 

それが年齢を経ると更に差が出る。4年生での平均エネルギー量が10だとすれば、5年生では15、6年生では18となる。すると、4年生集団における星人材(両属性が9以上)は4年生集団の中から発生することは難しいが、平均エネルギー量が18の六年生ならば、6年生集団におけるバランスタイプ(優等生タイプ)の能力配分は月9・太陽9となり、そういう子が4年生集団に入ればスター人材となりうる。

 

こういうことだと思う。

 

ここまで考えると、子どもたちに比べて圧倒的に年齢を重ねている先生というのはいつでも星属性を備えていなければならないことになる。

子どもたちが一生懸命考えても子どもたちだけでは到達できない世界まで見通す月属性

子どもたち一人ひとりを信じ、思いやり、暖かな関係を作る太陽属性。

担任に求められる能力をこのように説明することもできるのではないか。

 

さらに。

 

担任が星属性を兼ね備えるべき。兼ね備えた上で、担任はその学級での存在感をどんどん薄めていくべきだと思う。これもドラえもんの世界になぞらえると、のび太ジャイアンスネ夫は、ドラえもんがいるからいつまでも成長できないという側面もあると思う。その証拠に、ドラえもんがいなくなる劇場版ドラえもんでは、彼らは人間的に大きく成長した姿を見せる。

それと同じで、学級における星属性の教師は、その存在感をいつまでも強く目立たせていれば、子どもはそこに依存し、成長を止める。

1学期、2学期と、徐々に存在感を薄める。ここで劇場版ドラえもんと違うのは「静香ちゃん(バランス優等生タイプ)はクラスからいなくなっていないということである。

どのタイプの子も、やるべきこと、見るべき方向は星方向。

こうして集団が目指すべき姿を共有し、やるべきことを共有し、全員で星属性のクラスを創っていく。

これが心マトリクスが想定する学級の在り方である。

 

追記ーーー

子どもたちが持つ潜在エネルギーの巨大さ。

このあたりに着目するとまた面白い。