けテぶれ〜学習力を伸ばす宿題革命〜

自立した学習者を育てるため、「けテぶれ学習法」を考案し、実践しています。教育に関することを千思万考し、見えたものを投稿します。フェイスブック:https://www.facebook.com/shota.kuzuhara ツイッター:https://twitter.com/barikii

テストの点がいつも20〜30点だった子が、ある声掛けで100点を連発するようになった話〜けテぶれ学習法〜

要約

全く宿題をやってこず、テストの点もボロボロだった子が、
ある声かけで、とても意欲的に宿題に取り組み始め、小テストで満点を連発するようになった。
学習法も見違えるように良くなり、クラスの多数の子がその子の学習法を真似るようになった。
 
 
以下、詳しく説明します。
 
今日話題にあげる子は、とても行動の遅い子です。
 
自分のやりたいことがいつでも優先され、
学習に集中できない、先生の話を聞かない、班の活動に参加しない。
結果、学習課題を終えるスピード、図工の準備、体育の着替え、全てにおいてクラスで一番遅い。
 
そんな子です。
一言で言うと、自分を制御する力が弱いのです。
その結果、やりたいことが出来たらやるべきことを忘れて飛びついてしまうのです。
 
一方、不意に面白いことをいってクラスを笑わせたり、
絵が上手だったり、工作が得意だったりと、素敵な面をたくさん持っています。
自分が面白そうと思ったことにはとても集中できる子です。
なので、クラスの中で活躍できる場所はあるのですが、
けテぶれ学習法による宿題は、うまく取り組むことが出来ませんでした。
 
丸付けをし忘れることは日常茶飯事で、
漢字を一度書き写して終わり、
1行だけ書いて終わり
といった日もたくさんありました。
なので小テストでもいつもボロボロ、20点、30点という点数を取っていました。
 
僕はこの子を前記事「宿題をやるこ、やらない子」で書いた、D群に属すると判断しました。宿題の意義以前に、やり方が分からなくて面白くないのだと思ったのです。だから集中できず、ほったらかして遊んでしまう。
 
そこで、この子に、「けテぶれ」が難しかったら3年生までやっていた練習方法でやっておいで。とアドバイスしました。
 
次の日、この子はしっかりと宿題をやってきました。
私はその姿をとても褒めました。
その次の日もこの子はしっかりと宿題に取り組みました。
 
そしてその次の日、彼はいつもどおりのやり方をしませんでした。
けテぶれの「テ」テストをしてきたのです。もちろん丸付けをして。
さらに、間違えた字を「分析」しその後には何度も同じ字を書いて「練習」までしてきました。
彼に話を聞くと、
 
「今日はなんか覚えた気がしたから、テストをしてみたくなった。テストをしたら間違えてしまったので、なんでだろうと考えて、もう間違わないように練習をした。」
 
と言ってくれたのです。
 
私は感動し、この子の言葉に痺れました。
 
2日間の練習が彼に自分を試す「必要」を生み出したのです。
試した結果間違えたところが、それを乗り越える「必要」を彼に与えました。
そして彼は、その必要を満たすには、「テスト」⇒「分析」⇒「練習」という方法を取ればいいということを知っていましたなぜなら、「けテぶれ学習法」を知識としては知っていたからです。
「必要」を感じられること、必要を満たす「方法」を知っていること。
これは自立した学習者への大切で大きな大きな一歩です。
 
こうしてこの子は、4年生になって初めて、小テストで100点を取ることが出来ました。その後、90点を下回ることはありません。(小テストは10問。1問10点です)
 
そして、彼の学習サイクルは、1日で「けテぶれ」を回すというものではなく、
 
『始めの1,2日は「練習」のみ。手応えを感じ始めたところで「テスト」をしてみて、間違えたら、分析、練習・・・』
 
というように、数日に渡って「けテぶれ」のサイクルを回すというものです。
 
これをクラスのみんなに紹介すると、その良さに多くの子が気づき、マネをしました。
そして、今でもたくさんの子が、今週は〇〇(この子の名前)の勉強法でやってみました!とノートに書いて学習に取り組んでいます。
 
 
はじめに「今日は〇〇くんの方法をまねします!」と書いているノートを見せてあげた時の、この子の嬉しそうな顔を、僕は今でも鮮明に思い出すことが出来ます。
 
 
「けテぶれ学習法」ってなに??という方は、コチラにまとめてあります。