けテぶれ〜学習力を伸ばす宿題革命〜

自立した学習者を育てるため、「けテぶれ学習法」を考案し、実践しています。教育に関することを千思万考し、見えたものを投稿します。フェイスブック:https://www.facebook.com/shota.kuzuhara ツイッター:https://twitter.com/barikii

教師の仕事は子どもに「深い学び」を与えること

小学校の教師は子どもに「深い学び」を与えることが仕事です。

教科書レベルの知識を伝達することが仕事と思ってはいけません。

明治時代には、知識をもっている人間が教師だけだったので、知識の伝達をするだけで教師の存在価値は保たれましたが、現代では、そうは行きません。

小学校で教えるレベルの知識は、かなりの割合で親が持っているからです。

 

「けテぶれ学習法」を通しておこなう、学び方についての学習は、間違いなく「深い学び」の一つだと思います。この学びを通して、自分で学習する力、さらには、自分で自分の能力を高める力を身に着けます。

 

では前記事で紹介した「学び合い」「子ども先生」はどうでしょうか。

参照:必要を生み出せば子どもたちは主体的に対話するー宿題と授業の連動

 

「学び合い」とは以下のような方法でした。

「時間内に全員が達成すべきゴールを明確に設定し、子どもたち同士が教え教えられるという関係を流動的に結びながら、クラス全員で目標状態を目指す学習活動。」

 

子どもたちがこの学習をしている間、教師がすべき仕事は、 「学び合う」スキルを高める助言をする。ということです。

例えば…

答えだけを教えない・好きな人ばかりで固まらない・一方的に話さない・質問する・絵や図を活用する・いい教え方を広げる・一人のところに複数人が固まらない・自分の説明の仕方で伝わらなかったら、言い方を変える、違う人に説明してもらう・相手にやらせてみる・できたら一緒に喜ぶ・声の大きさに気をつける…など挙げだすと膨大な量になります。

抽象化すると、

  1. 全員が「解ける」段階になるという目的を常に意識し、そのためにどうすればよいかと考えて行動すること。
  2. 相手の気持ちを考え、自分の伝えたいことが伝わるように接すること

という2点に集約されます。

 

こうみると、子どもたちは「学び合い」活動の中で、学習内容を高いレベルで理解し、再構築し、伝えるという高度な課題に取り組みながら、「学力」の向上を目指す中で、考え方の異なる他者とより良くコミュニケーションする力をも学習できることがわかります。(教師がこれを狙わなければ学習できません・適切な助言と授業後のフィードバックが大切です。)

 

これは「学力を上げることを目標に子どもたちが努力することで、自分の力で行きて行くために必要な自己学習力を獲得させる」という「けテぶれ学習法」と同じ構造をとっています。

 

  • 宿題=「けテぶれ学習法」

自分の力で行きて行くために必要な

自己学習力をつける

  • 授業=「学び合い」

集団の中で生きて行くために必要な

コミュニケーション能力をつける

 

 

という関係性ですね。さらに、「子ども先生」は「一対多のコミュニケーションスキル」言い換えると、プレゼン能力の育成を狙っています。

 

個としての力を高めるだけでなく、仲間と協力できる力を得ることは、今後現れる予測不能な社会に対して力強く行きていくことが出来る可能性をぐんと高めます。

学び合いでは、その方法を学ぶとともに、「人のために時間を使う」ことがどれだけ価値のあることかを伝え、人のためにやっていることがいつの間にか自分の得にもなっていたという経験を大量にさせることが出来るのです。

 

 

これが教師として、「学び合い」「子ども先生」という学習活動を通して子どもに与えられる「深い学び」です。 

 

人工知能が台頭して、社会の構造がガラリと変わってしまっても、間違いなく変わらないのが、「友だちと一緒にいる時間は楽しい」という事実ですよね。他者と豊かな関係性を築けるということは、幸せな人生を歩む上で何よりも大切な力であると私は思っています。

 

さらに、「国語」や「算数」といった教科を通しても「深い学び」を与えられるべきだと考えています。国語には「他者」がおり、算数には「真理」があるのです。この教科の真髄に触れられるように考案した実践も、今後紹介できればと思います。

(国語:絵図音読・デキい作文 / 算数:算数の幹・式の変身・算数見つけ)

これらの実践は、やり方を指導した後は、自分でできるようにしています。子どもたちには、宿題で漢字や算数に加えて、やってきても良いと言っています。

下に、「知・徳・体」の「知」に関する私の実践の全体像を載せます。

 

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