けテぶれ〜学習力を伸ばす宿題革命〜

自立した学習者を育てるため、「けテぶれ学習法」を考案し、実践しています。教育に関することを千思万考し、見えたものを投稿します。フェイスブック:https://www.facebook.com/shota.kuzuhara ツイッター:https://twitter.com/barikii

必要を生み出せば子どもたちは主体的に対話する-宿題と授業の連動を切り口に-

今まで宿題では自己学習力をつけるべきであり、そのために「けテぶれ学習法」を考案した。と述べてきました。

 

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今日は「宿題と授業の連動」がテーマです。

キーワードは2つ

①学び合い

②子ども先生

です。 

 

①学び合い

時間内に全員が達成すべきゴールを明確に設定し、子どもたち同士が教え教えられるという関係を流動的に結びながら、クラス全員で目標状態を目指す学習活動

もう少し具体的に言うと、「今日の課題はこの単元の問題が全員「解ける」段階になることです。そのために不安な問題は友だちに聞きに行きましょう。また、「教えられる」段階に挑戦できるよう積極的に 教えてあげましょう。それではスタート!」という時間です。

 

けテぶれ学習法を行うと、どうしても解けない問題に出会ったり、逆に得意で「解く」だけでは学習負荷が軽すぎるため、「説明できる、教えられる」といった難易度の高い課題に挑戦するべき状態になることが有ります。

前回記事でいうと、前者は「宿題はやるけどテストは△」のB群、後者は「宿題をやってテストも◎」というA群にあたります。両者には以下のような必要が生まれます。

 

  • B群:宿題でわからないところにであう ⇒ 教えてもらう必要が生まれる
  • A群:宿題で「解ける⇒説明できる」まで深められた ⇒ 「教えられるか」をためす必要が生まれる

 

この2方向の必要をもった子どもが学校に来た時、「学び合い」によって彼らを結びつけるのです必要があるからこそ、主体的な対話が生まれるのです。

 

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子どもの立場から言うと、

  • B群:わからない問題に出会った時⇒学校に行けば「学び合い」の授業があるから、そこで教えてもらおう!という見通しが立ち、そこで意気消沈しなくてすむ
  • A群:理解度を深めたい時⇒学校に行けば「学び合い」の授業があるから、そこで誰かに説明してみよう、教えてあげよう!そのためにはどうやって説明するかもっとよく考えておいたほうがいいな・・・と学習意欲を継続させることが出来る

 

となります。「けテぶれ学習法」と「学び合い」を連動させることで、児童それぞれが自分の課題が明確になった状態で授業にのぞむことが出来るため、非常に密度の高い学び合いが発生します。

また、

  • B群:「学び合い」で教えてもらったことを持ち帰り、「けテぶれ学習法」でひとりでできるか確かめる。
  • A群:「学び合い」でうまく教えられなかったことを持ち帰り、「けテぶれ学習法」でさらに洗練させる。

といった「授業」から「宿題」への連携も生まれます

「けテぶれ学習法」と「学び合い」の相互関係を図化すると以下になります。

  

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 もう少し言うと、Aには「縦に深める」と同時に「横に広げる」ことも可能であると言っています。つまり、新しい単元に進んだ時、もうすでに「説明できる」状態になっている子どもが教室に存在するのです。すると、単元の早い段階で「学び合い」の活動に入ることが可能になります。

 

 

②「子ども先生」

先程は、「解ける」と「教えられる」を結びつける学習活動を説明しました。

「子ども先生」はその間の「説明できる」に対して設定された学習活動です。

「説明できる」というレベルを縦に深めると、「教えられる」という段階に行くと説明しましたが、横にも広げることが出来るのです。(下図)

 

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              図:「説明できる」の横の広がり 

  

教える対象が増えれば増えるほど話す内容を洗練させなければなりません。

「子ども先生」とは、教科書に乗っている問題を1問ずつ子どもたちが実際に授業をするという学習活動です。

子どもたちは、この学習活動があるとわかっているため、けテぶれ学習法で「解ける」状態になったあと、「説明する」段階に積極的に取り組むことが出来ます。

 

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以上、「けテぶれ学習法」と「授業」との連動についてお話しました。

授業では、宿題の「けテぶれ学習法」によって発生した「解ける、説明できる、教えられる」という理解度の3段階それぞれについて、「学び合い」と「子ども先生」によってその必要を満たす場をつくり、子どもの主体的な学習を促すのです。

 

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あ、ちなみに、「学び合い」は僕が考えた実践ではありません。上越大学の西川先生の理論をベースに、何人かの理論を複合し、行っているものです。

 

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