けテぶれ〜学習力を伸ばす宿題革命〜

自立した学習者を育てるため、「けテぶれ学習法」を考案し、実践しています。教育に関することを千思万考し、見えたものを投稿します。フェイスブック:https://www.facebook.com/shota.kuzuhara ツイッター:https://twitter.com/barikii

自己学習力を獲得させる「けテぶれ学習法」を経験した子どもの反応

前回まで

①灘高生の勉強の相談に乗った 

②小学校の宿題を改革する「けテぶれ学習法」

③自己学習力を獲得させる「けテぶれ学習法」とはなにか①

④自己学習力を獲得させる「けテぶれ学習法」とはなにか②

 

今回は「けテぶれ学習法」を経験した子どもたちに対するアンケートの結果を軸に、子どもたちの視点から「けテぶれ学習法」を述べます。 

今まで、「けテぶれ学習法」は素晴らしいです!と説明してきましたが、実際どうなの?と気になりますよね。その疑問にアンケート結果と、実際のノートを示すことでおこたえしようとおもいます。

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アンケート①自由記述

内容

自由記述で「けテぶれ学習法」でいいなと思うところを自由に記述させました。

 

結果

結果は大きく3分類できました。

 

まず1群はこのような記述です。

  • 習っていない問題も調べて勉強できる
  • 練習でいろいろな勉強法を試すことが出来る
  • 勉強を工夫するのが楽しい
  • 目標を決めて計画できるようになった

 

これらは、まさに「自己学習力」が身についたという記述ですね。

言い換えると、学習の方法を知り、それが使えるようになったという状態です。

勉強の道具を得たということですね。

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次に2群はこのような記述です。 

  • 自分がどういう気持ちかわかる
  • その問題が苦手か得意かがわかる
  • 出来るようになってくるのがわかって嬉しい

 

これは、目標に対して自身の現状がどうなのかがわかるという記述です。心理学用語ではメタ認知と呼びます。自分のことがわかるということです。これがないと、何を学習すべきかがわかりませんよね。

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最後に3群はこのような記述です。

  • 好きなところが勉強できる。
  • 好きなだけ勉強できる。
  • 習っていないことも自分で学べる
  • 目標を決めてやれるし勉強が楽しくなる

 

これらは、「学習意欲」に関する記述です。最後の記述は、小学校6年生の児童が、1年7ヶ月の間「けテぶれ学習法」に取り組んだ末、答えた内容です。子どもが「勉強が楽しい」といってくれるようになるのは教師としてこの上ない喜びです。

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まとめると、「けテぶれ学習法」では、

 

  • どうやって学べばいいかがわかる(自己学習力)
  • 何を学べばいいかがわかる(メタ認知
  • やる気が出る(学習意欲)

 

という3つの効果を得ることが出来るといえます。

ということは、

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  こういう悩みを抱える子どもにとって、

「けテぶれ学習法」は効果を発揮するということです。

 

しかしここまでだと、一部の子どもにハマっているだけではないか?という疑問が浮かぶでしょう。

下のアンケート結果を御覧ください。

 

アンケート②5段階評価

内容

Q.けテぶれ学習法について質問します。とてもよくあてまると思うものには5,あてはまる4,どちらとも言えない3、当てはまらない2、全く当てはまらない1で、答えてください。

  1. 勉強のやり方が分かる
  2. 学校の勉強がわかりやすくなった
  3. わからない問題に出会った時どうすればいいかわかった
  4. 勉強が楽しくなる

 

アンケート集計方法

児童それぞれが各質問に対して5段階で評価したものの平均値を算出

 

アンケート結果

①対象:第4学年33名 けテぶれ学習歴:3ヶ月

勉強のやり方が分かる

4.6

わからない問題に出会った時

どうすればいいかわかった

4.2

学校の勉強が

分かりやすくなった

4.6

勉強が

楽しくなった

4.2

 

②対象:第6学年27名 けテぶれ学習歴:1年7ヶ月

勉強のやり方が分かる

4.5

わからない問題に出会った時

どうすればいいかわかった

4.0

学校の勉強が

分かりやすくなった

4.3

勉強が

楽しくなった

4.7

 

この数字は、分かりやすく言うなら、食べログの星の数だと思ってください。4.0の評価を得るお店って、かなりすごいですよね。

このアンケートではすべての質問について、子どもたちの回答の平均値は4を超えています。

ここから、「けテぶれ学習法」は幅広い児童に効果がある。ということがいえます。

結果②の「勉強が楽しくなった」という項目では、4.7のポイントを得ています。ここからクラスの大部分の児童が、「5」のとてもよく当てはまると回答していることがわかります。5年生の2学期から毎日、宿題で取り組んできていた「けテぶれ学習法」で、勉強が楽しくなる。とこたえられる。これはものすごいことです。

 

さらに、中学校に進学した子どもたちに連絡をとってみると、今でも「けテぶれ学習法」を使っていると言ってくれました。

(さも自分が考えた勉強法のように、友だちに指導しているようです笑)

 

この返事を聞いて、震えました。

 

「けテぶれ学習法」は指導者である僕がいなくなってなお、使えるということがわかったのです。

 

つまり,「けテぶれ学習法」子どもたちに

真の「自己学習力」をつけることが出来ると証明されたのです。

 

以上、今回は子どもたちの視点から、けテぶれ学習法を眺めてみました。

いかがだったでしょうか。

その効果の高さがお分かりいただけたでしょうか。

ちなみに、私が宿題で行っている「けテぶれ学習法」はZimmerman, B.J.というアメリカの心理学者が「自己制御学習」という名前で研究的に確立しています。

この研究で言われていることと、けテぶれ学習法で狙っていることは驚くほど酷似しています。つまり、けテぶれ学習法でつけようとしている力が、自己学習能力に有効であるということは、科学的に証明されているのです。

そんな力をつけても意味がないとは、言えないのです。

そして、“その力を公教育の中で育成するシステムを実現している”という点において、「けテぶれ学習法」は比類なき実践であると自負しています。

 

※ここまで読んで下さった方、本当に有難うございます。もし、この内容に賛同いただけるなら、何らかの形でSNSにシェアしていただけると幸いです。