けテぶれ〜学習力を伸ばす宿題革命〜

自立した学習者を育てるため、「けテぶれ学習法」を考案し、実践しています。教育に関することを千思万考し、見えたものを投稿します。フェイスブック:https://www.facebook.com/shota.kuzuhara ツイッター:https://twitter.com/barikii

【勉強がうまくできない原因】 ①計画性がなく本番に間に合わない/計画だけ立てて満足してしまう

「け」をして満足タイプ。

計画を立てて、なんかもうできた気になっているタイプ

自分で力強く進む根性不足ですね。

「れ」だけの力技で進むタイプの逆です。

こういうタイプにはこれですね。

「できるできないじゃない。やるかやらないかだ!」

大人になればなるほどこういう人が増えてくるのかもしれません。

大切なのは動くこと。

計画は行動を伴って初めて機能します。

そして、動くたびに計画をアップデートしていくことも大切です。

 

「け」だけが抜けているタイプ

テスト、分析、練習。とすごくきっちり質の良い学習ができているのだが、

計画がないために、テスト日までに範囲が終わらなかった!というパターン。

けテぶれをやり始めてコケるパターンはたいていこのパターンです。

大分析をすると、「テスト範囲をちゃんと見ていなかった」「一回しかできず、苦手を潰す時間がなかった」など

学習を点でしか見れていなかったという記述が多く見られます。

ここで気づくのです。コケて気づく。

エラーです。エラーがあるから、次のトライがあるのです。

 

たくさんたくさんトライ・アンド・エラーを繰り返させてあげましょう。

それが学習者としての学びです。

けテぶれ×部活

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少し考えてみました。

とりあえず今日、2時間ほどで考えたことをシェアします。

ほとんど出てきたことを逐語的に書き出しただけですが。

皆さんの思考の刺激になれば幸いです。

完成度の高いものを提示するのではなく、思考過程をシェアすることで誰かの思考が刺激されることのほうが有意義だ!ってことで!

 

ーーーーーー

 

学習集団作りをしている視点で、運動部のチームビルディングを考えてみる。

僕は中学時代バスケ部だったので、今回はバスケ部を想定して書く。

 

チームビルディング。

基本はまず個人の主体性の強化。

メンバーそれぞれが自身の課題を把握し、

高めていこうという意識を高くもっていない集団は頼りない。

 

だから最初の計画は

 

◯計画

部員それぞれがの自分の苦手と得意を見出す

 

◯テスト

練習試合OR部内紅白戦

各種スキルを直接試すという方法も。

フリースロー対決、ドリブル競争、ディフェンス対決

 

◯分析

  • 顧問によるフィードバック
  • プレーヤー同士の意見交換
  • ビデオによる客観的把握
    自分たちを映像で見るという認知経験をすると、YOUTUBEなどで他者のプレーを見た時、自身のプレーと比較しやすくなる
  • テスト中に思ったことなどをストックする仕組みも面白そう。
    試合中のメンバー以外のメンバーがコートの周りにいて、いつでもなにか気づけば話しかける。話しかけられたらメモする
  • バディを組んで気づいたことと書いてもらうというものイイね。

 

自分の得意と苦手は何か。

どこに焦点化するか。

これは「答えのない問い」

それに向かい合うには「NKS思考法〜抜き出し組み立て整理する〜

つまり、まずは抜き出す。

上のような手段を通して+とを出しまくる。

何日か繰り返しても面白いかもしれない。

結論を急がなくてもいい。情報は多いほうがいい。

ただ、出しまくるということを毎日繰り返す。

 

やっているうちに自然に頭の中で構造化されていく。

家に帰ってから?部活の最後でもいいか。思ったことをアウトプット。

 

そのノートは毎日共有する。顧問が視点や思考を価値付けるのもいい。

すると新たな視点が見える。他者の分析を見ることで、自分を見つめる視点の獲得を目指す。

 

視点が出てきたら、スキルシートみたいなものを作る子も現れそう。

などなど与えられるのもいいし、自分で作るのはもっといい。

ルーブリック的なものも示してやると吸収する子も出てきそう。

 

みんなの頭の中にだんだん構造が出来上がってきたところでミーティングを持つことも有益。

ミーティングというかお悩み相談会。とりあえず子どもたちの思考を繋ぐ。混ぜる。

個々が向き合っている課題を知る。アドバイスをする。これがチームワークを高める。

 

そしてNKSのすえ、自分の得意と苦手を炙り出す。

 

例えば、、、Aくん。

+得意

ドリブルが得意。ボールを保持しておくことが得意。体力がなくなってきてもこの質は維持できる

ディフェンスもそこそこできている。

 

ー苦手

シュートが苦手。それもゴール下の、しかも正面からのシュートが苦手。

更にそれは落ち着いているときは入るがしあいになると入らない。

 

NKSで自分の能力の凸凹が把握できれば、どこかに焦点化し、練習をする。

Aくんの場合だとシュート。ではどう練習するのか。

 

 

練習

シュートが入らない入るように。

これは答えのある問い。では、学習界マンダラ

 

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学習界マンダラ

部内には様々な練習ニーズが発生している。

それらを接続し、練習させる。この子は試合形式のときのゴールしたのシュートが苦手。

同じように試合形式での苦手を抱えている子、もしくは試合形式での得意を伸ばしたい子が部内にいる。

その子らが繋がり合い、試合形式で練習をする。これがまたチームメイトのマインドをも繋ぐ。

 

ひたすらに一人で練習に打ち込むべき課題に向き合う子もいる。

どうしてもうまくいかないときには、得意な子、上手な子に教えてもらうシーンも見られるだろう。

練習メニューを決定するのは自分自身。部活が始まる最初のミーティングでノートからその日の練習の方向性を見出し、シェアする。

顧問はそれぞれのスキルバランスを把握しておき、その日のその練習がその子にとって最も適当かということを思考し、アドバイス

楽しい方に流されていないか。やりたいこととやるべきことのバランスはいいか。人のことをしっかり考えられているか。このあたりは心マトリクスで説明できる。

 

再テスト

練習の最後のには、部内紅白戦。再テストのいちづけ。

チームを固定して、毎日繰り返すのも面白い。

個に向けた視点によって練習してきた成果を試す場であり、

個へ向けた視点から集団に向けた視点への変化させる場でもある。

 

紅白戦は時間を短く、数回繰り返せるといい。

テストが終われば分析。「ぶ」ではNKS集団思考法。

問題点や突破口を焦点化すればそれを次の試合で意識「れ」と「テ」の接続。

最後はまた個へ返す。ノートにまとめる時間。

これで部活終了

 

うん。おもしろい。

 

【部活初期】

①けテ部活ノートの説明。

②スキル別テスト

③自身の得意不得意の認識と原因仮説

④紅白戦

⑤自身の得意不得意の意識の洗練。仮説検証

 

メンバーが自身のスキルバランスを大体把握できてたら

 

パターン1

①けテ部ノートの返却、交流。

②個人練習メニューの決定

③マンダラ練習

④紅白戦×

⑤けテ部ノートへ記入。家でもいいか。

 

パターン2

①けテ部ノートの返却、交流。

②紅白戦×

③個人練習メニューの決定

④マンダラ練習

⑤紅白戦×

⑥けテ部ノートへ記入。家でもいいか。

 

ふむ。まぁいろいろあると思う。

うーむ面白い。

 

あ、ちなみに

心マトリクス的にスラムダンクを説明すると…

 

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こうかな?

名作漫画はキャラバランスがいい感じですね〜

 

以上!

「今できることを一生懸命やる」

今日はこのテーマを掘り下げます。

 

まずはWHY

なぜ今できることを一生懸命やるのがイイのか。

 

 

このあたりのキーワードは同じ事を言っていると感じています

 

自己実現欲求

これは現実世界と理想世界とのギャップによって生まれますよね

 

理想:サッカー選手になりたい!

現実:いまはサッカー選手じゃない

 

このギャップが自己実現欲求を生むのです

これを捨てるのか、追い求めるのか。

 

成長は止まる

後者はキリがない

 

じゃあ?

テーゼとアンチテーゼが出てくれば、ポジティブ方向にジンテーゼを設定する。

 

  • テーゼ:欲を止めれば成長が止まる
  • アンチテーゼ:欲を追い求めればキリがない
  • ジンテーゼ「追い求めるのではなく、今できることを一生懸命やる」

 

今できることを一生懸命やる。

そうすることで今にしがみつく。

 

逆に考える。

「今できることをしない。」

すると、できることをしたときに到達したであろう地点と、

やらなかったから何も変わらなかった現状の間にギャップが生まれる。

 

これが欲求不満を生む。

 

だから動く。

ひたすらに。

 

できることをできるだけやる。

それだけか

 

その先に何を見る?

今できること、今やれることとは?

今やれることってなんだ。

 

「今やれること」

  • ゲームを一日中やり続けることもできる
  • 家をめちゃくちゃにひっくり返すこともできる
  • 本を読むことも
  • 隣の人にお金をあげることも
  • トイレの掃除をすることも
  • ブログを書くことも
  • 友達と電話することも
  • 海までランニングすることも
  • 山にハイキングに行くこともできる

「今やれること」っていくらでもある。

その中で何を選択するか。

判断基準はやはり「心マトリクス」でいう月か太陽。

 

自分のためか、人のためか。

どちらかに向いたベクトルを探す。

 

トイレ掃除をすれば奥さんが喜ぶ。

海までランニングすれば運動不足の解消になる。リフレッシュ。

 

人のためと言ってもまたその中に内向き(陰)と外向き(陽)がある

内向き精神的なベクトル(陰

外向き肉体的なベクトル(陽

 

また、積極的な行動、消極的な行動でも陰陽を規定できる

積極的行動:人のために自分が行動をする(陽

消極的行動;人が自分に向けてくれた優しさを大切にする(陰

 

こうして陰と陽のイメージに基づいて「今できること」を八分類してみました。

枠内の()で表記されている漢字一文字はそれぞれ陰陽のバランスによって易経で定義されている漢字。

これもあとから大切になってくるのでちょっと見ておいてください。

 

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ふむ。

 

陰陽的視点を持っていると「今やれること」という漠然とした言葉に形をもたせることができます。

 

さらに、それぞれの分類を組み合わせることができることに気づきます。

 

例えば(山)複数人での勉強会×(雷)話を聞いてあげる

これっておそらく同時に起こることですよね。

易経ではそのへんも見据えています。

更に、どちらの性質が前に来るかで意味が変わる

 

(山)複数人での勉強会×(雷)話を聞いてあげる

(山)複数人での勉強会という性質が前に来て、その中に(雷)話を聞いてあげるという性質がある場合、これは山雷=「頤」という字を当てる。

これは何かを噛み砕くとか食べる、吸収するという意味になります。勉強内容を吸収する。バッチリですね。

 

では(雷)話を聞いてあげるという性質が前に来てしまうとどうなるか

雷山=「小過」となる。

これは行き過ぎに注意。今の自分ができることをしっかりやってから、事を成しましょうという意味になる。

つまり、しっかり考えて意見を深めず、単に話の聞き合いをしても、なんにもなりませんよって意味です。

 

もう少し見てみましょうか

 

(風)みんなでスポーツなどをする×(沢)しんどいことを手伝ってあげる

これもいけそうですね。チームスポーツなんかはまぁこんな感じでチームメイトが支え合って頑張るというイメージがあります。

 

じゃあ見てみよう。みんなで体を動かそう!(風)が前に来てその中に(沢)しんどいことを手伝うという性質を内包する

風沢=「中孚」これは心とか精神・魂、真心、愛といったものを表します。

戦などで全力で戦った人たちが勝敗にかかわらず意気投合するというイメージも内包します。バッチリですね。思いっきりやる。その中に思いやりを持つ。こうすると人としてとっても大切なモノが現れますよってことです。

 

では逆は。しんどいことを手伝うという性質が全面に現れ、その中に体を動かすという性質を内包する。

これは沢風=「大過」となります。

これは責任や役割に押しつぶされていっぱいいっぱいになっているという意味です。助けよう助けようとそういう意識が先行して動きすぎると、自己崩壊を起こしますよということを警告している。行き過ぎたボランティアなんかもこれに当たるかもしれませんね。

 

おもしろいですね~~~

興味がある人はもういっちょ!

 

(火)話をしてあげる×(地)一人で考え事をする

これも関連がありそうですね。

 

では(火)話をしてあげるという意識が前にきてその中に(地)一人で考え事をするという性質を内包すると

火地=「晋」

新世界に向かって進みゆく。太陽化が東の空から一条の光を放ちながら登ってくるイメージです。

誰かのためを思って、誰かに話してあげようと思って読書をしたり、音楽を作ったりすると、

相手を新世界に連れて行ってあげることができる。ってことですね。

 

逆に(地)一人で考える性質が全面に出てきて、その後に(火)誰かに話してあげるという性質が出ると。

地火=「明夷」

正直者がバカを見る社会。両親道徳などを発揮しづらい状況。

つまり独りよがりになって誰にも相手にされない状態に陥る。

それどころか社会の動向を知らず、自己を開示してしまうことで弱みに付け込まれたり、利用されたりする。

世間知らずの天才科学者が悪に利用される構図ですね。

 

おもしろい・・・・

 

おもしろすぎるぞ易経

 

陰=内向き

陽=外向き

 

このイメージだけでここまでの思考を紡ぐ事ができた。

世界を見る目を持っていることはこんなにも楽しいものか。

 

WHY

なぜ「今やれることを一生懸命やること」が大切かわかった。

 

WHAT

「今やれること」とはなんなのか。陰陽に照らし合わせて考察した

 

ではHOWどうやるのか。

今やれることをやるという行為に、やり方もなにもない。

できるできないかじゃない。

やるかやらないかだ!!!!!

 

結局これ(笑)

 

おーわり。

けテぶれにうまく馴染めない子に対してどうすればいいのか#ラスト

 

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4.自分で考え、自分で動くこと「知覚動考」

僕はけテぶれを生み出し、子どもたちに紹介し、子どもたちの姿から更に思考を積み上げ、ここまで来ました。

自分で考えたんです。だから語れます。

 

ここまでヤキモキして読んでこられた方もおられると思います。

「じゃあ結局何をどうすりゃいいんだよ!」って。

 

この一連の投稿で、僕はけテぶれに「うまく馴染めない子に対してどうすればいいのか。」という問いに対して「こう考えてはどうでしょう?」という考え方の面での提案しか、ほぼしていません。けテぶれを扱う上での考え方、子どもたちの見方、捉え方。このあたりがブレると、事象に対する手段がぶれてしまうので語りました。

では具体的で有効な手段は?

 

それは僕は持っていません。ただ一つ、子どもたちをつないでやること。これだけは大切だと言い切れますし、それは更に深い学びへと子どもたちを連れて行ってやれるのでぜひやってほしいところです。

 

じゃあどうやって繋げばいいの?時間は?方法は?

繋ぐ以外の手立てはないの?つなごうと思ったけどうまく行かなかったけどどうしたらいいの?

 

その答えは先生方と子どもたちの間にあります。

 

考えください、見つけてください。

そしてトライ・アンド・エラーを積み上げてください。

 

具体的な実践のやり方はを得るには、

口を開けて正解を求めるのではなく、実践者が目の前の子供達を観察し、

指導者自身が主体的に深く考え、実際にやってみることが必要だと思ってます。

 

実際に今けテぶれの成果を報告してくださっている先生方はそれぞれ本当に素晴らしい工夫をなさっています。まずは主体的に、トライ・アンド・エラーを。

その結果見えたものをシェアし、高め合う。

 

けテぶれで子どもたちがやっていることと同じです。

子どもたちに自立した学習者になることを求める指導者は、

自立した教育実践家であるべきですよね。

 

深く考えた者同士でこそ、豊かな対話が生まれます。

これを担うのがサロンであり、勉強会です。

意見交流の場では、答えを求めたやり取りでなく、「できる→説明できる→教えられる」と。認識を深めるためのやり取りをしたいものです。

 

「知覚動考」

こうかいて「ともかくうごこう」と読みます。

 

けテぶれというものがあるということに気づいた(知覚した)あとは、動く。

動いたあとに考える。考えたらまた何かに気づく。気づけばまた動く。そして考える。

 

そのサイクルが自分の周りの世界を変えていきます。

 

動きましょう。考えましょう。そして語り合いましょう(^^)

けテぶれにうまく馴染めない子に対してどうすればいいのか#3

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3.ノッてる子を更にのせる。子どもたちを繋ぐ

教師の性分として、できない子、困っている子がいると、助けてあげなきゃ。なんとかしてあげなきゃという感情が生まれる。

そういう場面を丸々否定するわけではないが、すべてを教師がやってあげなきゃ、転ばないように、傷つかないように…と「お世話」をしてしまっては子どもたちに成長は訪れません。僕はこういうことを書くときいつも思い出すストーリーがあります。

 

逆上がりが苦手な子。

その子をできるようにさせたいと、朝から練習に付き合い、放課後も自分の仕事時間を割いてまでその子の練習に付き合った教師。

数日か、数週間か。二人三脚で鉄棒に向き合い、やっと逆上がりができた。

その時その子が言ったのは。

 

「ああ。やっと終わった。これで友達と遊べる。」

 

子どもたちに必要性、主体性が無いまま彼らの外側にあるものを飲み込ませようとしても失敗するんです。

 

ではどうやって必要性を生み出すか。

まず基本的には小テスト。こまめな実力の確認が自己改善の必要性を生む。

 

そして「カマス理論。」(教育フェスwatchaのクロージングでふたせんさんが言っていたやつです)

 

簡単に言うと、

 

カマスの水槽に小魚を入れるとカマスは小魚を食べる。

カマスと小魚の間に透明なプラスチックの壁をつけると、

はじめのうちは壁にガンガン当たりながら小魚を食べようとするが、

そのうち諦めて食べなくなる

次に、その透明な壁を取ると…やはり小魚を食べようとしない。

もう小魚は食べられないものだと思い込んでしまうらしい。

では、魚を食べることを忘れてしまったカマスに再び魚を食べさせるには。

元気に魚を食べるカマスを水槽に入れること。

その姿を見て、小魚を食べられないと思い込んでしまったカマスは、

自分が無意識に作っていた壁をもう一度乗り越え、小魚を食べ始める。

 

子どもたちは本来学ぶことに貪欲です。頭をつかうこと、新たなことを知ることに喜びを感じます。

学びに向かえない子はその成長の中で透明な壁を見出してしまっている可能性が高い。

その結果自分はもう学んでも仕方か無いと思い込んでいる。

そんな子に再び学ぶ喜びを思い出させるには、その子自身へのアプローチではなく、

学ぶ喜びを素直に受け取れる子をできる限り輝かせる。こういうベクトルも非常に重要です。

上位層を学びの生みで自由に泳がせる。

その子の姿を見た上位層に行ききれない中の上の子たちがまた海に飛び込む。

するとその次の子たちが…と。

このムーブメントが、最後まで学びに向かおうとしない子達を動かすのです。

 

さらに今回は「けテぶれにうまく馴染めない子に対してどうすればいいのか」というテーマですが、

そのテーマに頭を悩ませている間にも、もっともっと羽ばたける子が教室には必ずいるのです。

彼らの勢いが落ちてしまうことが何より怖いのです。

上位層は自分はもっとできるのに先生にその成長のキャップをはめられることで意欲を減退させていきます。

ここまでしかだめ。このやり方しかだめ。こんな環境で上位層の子どもたちは学ぶ喜びを忘れていくのです。

だからやりたくない子をやらせようとするより、やりたい子をやりたいだけやらせてやる。

一見これはできない子を見捨てた行為に見えますが、上位層を輝かせることは、できない子へもいい影響を与えるのです。

 

そしてそんな多様な表れを見せる子どもたちを繋ぐ。

これはこの記事にも書きました。

色々な化学反応が起きます。

同じ目的同じ目標同じ手段をもった仲間だからこそ豊かに繋がれるのです。

そこで困っている子は友達に手を差し伸べてもらえる温かさに気づきます。

自分の時間を使って困っている子に向き合い、アドバイスをした子は、

困っている友達をほったらかしにせず、手を差し伸べることの重要さ、人の笑顔に触れる喜びを知ります。

彼らは学ぶ喜びはもう知っているのですから。それよりも深い気付きに導いてやるべきなのです。

 

教師がやってしまえば、この喜びは教師が受け取る。ああ先生っていい仕事だなぁと思えるでしょう。

しかしこの喜びを子供に受け取らせてやることができたら。その子の人生に何らかの変化が生まれる…かもしれないですよね。

 

「けテぶれ」は学級経営にも突き刺さる。

子どもたちが、葛原先生のクラスでは友達がたくさんできる。友達と仲良くなれる。

と言いはじめる仕組みはここにあるのです。

 

そのために、学級通信で取り組みをシェアしたり、週一回ノートを見せ合う時間を取ったり、

毎朝班の友達のノートにコメントをしたり、授業と連動させるならばその対話的学びをマネジメントしたりして、

可能な限り、子どもたちが学校にいる間には、集まっているからこそできることをさせてやることが必要かと思います。

 

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学習界マンダラ